株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)は、グループ会社のNTT DOCOMO ASIA Pte. Ltd.(以下、DCMA)とOREX SAI, INC.(以下、OREX SAI)と共に、OREXブランドの5G オープンラボトライアルをStarHub Limited(以下、StarHub)と成功し、商用化への準備が整ったことを実証しました。
StarHubとドコモのOpen RANの取り組みは2023年6月より多数のディスカッションを重ねてきました。2024年1月にドコモ本社で開催した3日間のワークショップと神奈川県横須賀市のYRPにあるドコモのR&Dセンターの視察を経て、2024年2月26日にラボトライアルへの合意に至りました。
ラボトライアルは2024年4月にシンガポールのStarHubのデータセンターで開始し、8月28日にStarHubのCTOであるAyush Sharma氏へのデモンストレーションでフィナーレを迎えました。このデモンストレーションには、StarHub、OREX SAI、DCMA、富士通株式会社(以下、富士通)、キーサイト・テクノロジーズ(Keysight Technologies)の代表者も出席しました。5G SAモードのOREX Open RAN ソリューションがStarHubの商用5GコアにIPsec確立で接続することができ、スピードテストでも非常に高いスループット(DL 1.295Mbps、UL 73.5Mbps)と低遅延(15ms)が観測されました。音声サービス(EPSフォールバック経由)とSMSも正常、RICのデモと負荷テスト、セキュリティテストも実施され、OREXソリューションの商用準備がさらに整ったことが実証されました。
トライアル用のOREX Open RAN システムは、富士通の基地局ソフトウェア(CU/DU)、Wind River のクラウドインフラ、NVIDIA Aerial Accelerated RAN、
デル・テクノロジーズ株式会社のサーバー、富士通とSOLiD INC.のRUの組み合わせで構成され、Open RANだからこそ実現できるマルチベンダーフレームワークを検証しました。このトライアルは、Keysight Technologiesのサポートも受けており、商用環境を見据え、Keysight UEシミュレータで負荷テストとセキュリティテストを実施しました。
OREX SAIは、OREXソリューションを商用 5GC に対して初めてテストするという、画期的なマイルストーンを達成することができました。今回の取り組みにおいて、Open RAN の推進とパートナーシップを率先して進めてくれたStarHubに感謝しています。
OREXエバンジェリストのCTO 安部田 貞行氏は、「Open RANは、MNOに装置選択の自由を与え、運用コストを下げるだけでなく、MNOが特定のプロバイダーのロードマップから解放され、最新技術を採用し続けることを可能にします。これにより世界中でネットワークの構築方法が無限に広がる可能性がある中、ドコモとOREX SAIは、この取り組みにおいてStarHubと提携できることを大変嬉しく思います。」
OREX SAIは今後もドコモのOpen RAN事業のグローバル展開のビークルとして、商用展開に向けたStarHubとの協業体制をさらに強化し、Open RANの歴史を作りながら、限界に挑戦し続けたいと考えています。
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