OREX SAIとSurge、Nokiaがインドネシア数百万世帯へのブロードバンドサービス提供に向けて提携

PT Solusi Sinergi Digital, Tbk (以下、「Surge」) と、 Nokia、株式会社OREX SAI (以下、「OREX SAI」) は、インドネシアのサービスが十分に行き届いていない地域への高速インターネット接続提供のために提携し、覚書を締結しました。この提携は、5G固定無線アクセス (以下、「FWA」) 技術を活用して最大4,000万世帯に値段の手頃なブロードバンド接続を提供することを目的としています。現在、インドネシアで高速ブロードバンドにアクセスできる世帯はわずか15%で、これはASEAN諸国で最も低い普及率です。(※1)　9,300万世帯を擁するインドネシアではこれが大きな課題となっており、デジタルインクルージョンと経済的発展機会が抑制される要因となっています。本提携では、3社それぞれの専門性と保有インフラを活かし革新的な5G FWAソリューションを提供、インドネシアで高速かつ信頼性が高く、費用対効果の高いインターネットサービスの普及を目指します。

デジタルインクルージョンに向けた戦略的提携

本提携は、以下各社の相互協力により実現します。

• Surge： ネットワークライセンスを有するサービスプロバイダー。広範な光ファイバインフラと当地企業としての専門性を活かし、ブロードバンドサービスの展開と運用をリード。
• Nokia： 通信技術のグローバルリーダー。高効率で高品質な固定ネットワークソリューションと5G FWA用ユーザ端末 (以下、「CPE」) を提供。
• OREX SAI： NTTドコモとNECのジョイントベンチャー。5G Standalone RAN、Service Management & Orchestrationを含むOpen RANベースのFWAソリューションを提供・サポート。

5G NRバンド（n50バンド）技術を活用、Fiber-to-the-xネットワーク、IP、および光ソリューションを統合して、信頼性の高い5GおよびFWAトランスポートネットワークの確立に向けたトライアルと、その後の商用展開を進めていきます。各社は関係機関と緊密に協力し、インドネシアの通信基準に準拠した円滑な商用サービスを実現します。

インドネシアのデジタル構想を実現

この度の提携に当たり、各社代表は次のように述べています。

Surge 取締役 Shannedy Ong：
インドネシアの広大な国土とその厳しい地理的条件により、従来の固定ブロードバンドサービスは効果的な展開に苦労してきました。本提携はインドネシアの何百万もの人々に100,000インドネシアルピアの手頃な価格で最大100Mbpsの高速インターネットを提供するための大きな一歩となります。

Nokia APACネットワークインフラ担当上級副社長 Sang Xulei：
5G FWA CPE技術を含むNokiaの先進的なネットワークソリューションを活用することで、インドネシアのデジタル変革を支援し、より一層人々が繋がる未来の実現にコミットします。

OREX SAI 代表取締役CEO 小林宏：
OREX SAIが、オープンRANベースの5G FWAソリューションを活用してインドネシアの接続環境を変革するこの革新的な取り組みに参加できることを大変嬉しく思います。インドネシアのインターネット環境を強化してデジタル格差を改善、イノベーション機会を創出することを目指してまいります。

次のステップ

3社は、5GとFWAのパフォーマンスを最適化し、本ソリューションの拡張性を評価するための技術検証とインテグレーションを早期に開始し、また、その結果に基づいて今後の展開計画を策定します。初期段階では最もサービスが行き届いていない地域を優先し、2025年の後半からネットワーク展開を開始することを目指します。Surge、NokiaおよびOREX SAIはこの提携を通じ、ネットワークを活用してデジタル格差を解消し、包摂的な経済成長に繋げていくことにコミットします。

※1 出典:tradingeconomics.com、世界銀行のレポート