
スマートウォッチ不要と思っていた僕がワンナンバーサービスのついたスマートウォッチを使って驚いたこと
2025.08.20
妻から譲り受けたスマートウォッチをつけてみたら…

僕は日ごろスマートフォンやタブレットを活用しているのに、スマートウォッチに関してはなぜか感心が薄く、なくても困らないだろうと思っていた。一方で妻はガジェットに対しての意識が高く、スマートウォッチも「なんだか便利そうだから」という理由でサッと購入して日々愛用している。
そんなある日、妻が突然新しいスマートウォッチを購入した。なんでもかわいい形のものが出たとかで、これまたフットワーク軽く買ってきたのだ。そして、前に使っていた端末を「もったいないからアナタ使ってみたら?」と差し出す。機種は一昨年モデルのGoogle Pixel Watch2。思わぬ形で「お下がり」が僕のものとなった。
とはいえ最初は半信半疑で「これで何が変わるっていうんだよ」と渋々腕に装着したものだが、それからというもの僕の日常は少しずつ、そして確実に変化していった。今回はそんなスマートウォッチがもたらした、驚きの利便性と意外な使い方をリアルな体験をもとにレビューしていきたい。
時間確認だけじゃなく「スマホの通知ハブ」として便利すぎた

スマートウォッチの最初の印象は「ウォッチというくらいだから時計機能が一番の売りなのだろう。スマホを取り出さなくても時間確認ができるくらいかな」と思っていた。
ところが装着してみていきなり驚いたのは、時間確認以上に「通知の確認の手間が省ける」ことだ。通勤中や外出先でスマホに連絡が入ることは少なくない。メール、LINE、SNS、仕事用チャットアプリなど、通知を知らせるシグナルは度々起こる。これまではその都度スマホを取り出してロック画面を解除し、アプリを立ち上げて…といろいろ手間がかかったのだが、スマートウォッチではその煩わしさがない。手首が軽くブルっと震えたら手をかざすだけで、すぐになんの着信かが分かる。返信の必要があれば後でスマホを起動するし、緊急でなければ放っておく。
この「手首で通知確認」が思っていた以上に便利で、気づけばスマホを見る回数が激減していた。通知を確認する時間も大幅に短縮したので、結果的に仕事や遊びに対する集中力も上がったように感じる。
健康管理のパートナーとして心拍数、運動量、睡眠の可視化がすごい

そしてスマートウォッチの魅力といえば、やはり「健康管理」に対するアプローチだろう。スマートウォッチは装着しているだけで、何も意識していなくても日常の健康データを記録・管理してくれる。
心拍数のモニタリングとは
スマートウォッチの機種の中には心拍数の測定が可能なものもある。リアルタイムで心拍数を計測してくれるので、例えばスポーツをしているときに適切な運動量かどうかを知らせてくれる。また日常の心肺機能を常にチェックし、健康状態を総合的に把握して教えてくれるので自分の状態を把握しやすい。年を重ねるごとに気になっていく動悸・息切れもスマートウォッチの管理があれば安心できるというものだ。
「歩くこと」が習慣化していく
スマートウォッチは1日の活動量を目標達成型の仕組みで示唆してくれる。「1日の歩数計測」「今日の消費カロリー総数」など、自分が身体を動かしてきた分を"見える化"してくれるのだ。僕は普段デスクワーク中心の生活だが、この目標を達成したいがために、昼休みに意識して散歩をするようになった。これが意外と気分転換になっていい感じ!
「もう少しでクリアだから今日は一駅分歩こうかな」と、ゲーム感覚で行動が変わっていくのに自分でも驚く。
睡眠の質をスコアでチェック
妻にスマートウォッチの使い方を聞くと、なんと寝るときもつけているという。その理由は「睡眠の質も測れるから」だそうだ。
以前は「なんだか寝た気がしない日」があっても自分では原因が分からなかったが、スマートウォッチをつけて寝るようになってから、睡眠の質をスコアとして確認できるようになった。
寝ている最中も深い睡眠と浅い睡眠、さらに覚醒のタイミングなどが記録されているので「昨日は夜中に何度か目が覚めていたんだ」と気づけるようになった。そうすると「明日の仕事に備えて睡眠時間をしっかり確保しよう」と意識が先立つようになるから不思議なものだ。スマートウォッチのおかげで、ぐっすりと眠れることも多くなった気がする。ここまでくるともう毎日スマートウォッチをつけていないと逆に不安になってくる。我ながらさすがに影響されやすいなとは思うが、でも本当に便利なのだから仕方ない。
カレンダー連携やスケジュール管理で仕事効率もアップ

いざ仕事をしているときにはスマートウォッチはどのような恩恵があるのだろう?先のようにアプリの通知を素早く察知できるようになるだけだろうか。いや、使ってみて初めて気が付いた、その他の利便性についても語っていこう。
カレンダーアプリの同期で素早く確認
Googleカレンダーと同期させることで、スマートウォッチの画面上でスケジュールを確認できるようになる。これが地味に──いや、かなり便利だと再発見した。僕は普段、スマホをズボンのポケットに入れているのだが、仕事のスケジュールや休日の予定を確認するのにこれまではいちいち取り出していたのが、腕を見るだけで全部分かってしまう。
さらにすごいのは「あと10分で打ち合わせですよ」と振動でリマインドしてくれるのが良い。メールやチャットに集中していても、スマートウォッチの震えで予定を思い出させてくれるので時間管理がはかどることこの上なしだ。
会議中にスマホを取り出すのがはばかられるシーンでも、さりげなく手首を見るだけで次の予定が確認できるのも助かる。
手ぶらでできる音声アシストの数々
スマートウォッチに搭載されている「Google アシスタント」を使うと音声アシストが利用できるようになる。腕に向かって「OK Google」と話しかけるだけで起動し、電話をかけたりメッセージを送信したり、スケジュールを確認したりアラーム設定も声掛けでできてしまう。さらには「明日の天気は?」「近くのカフェまでのルートを教えて」など、とっさに知りたい情報にもすばやく対応してくれる。
画面をタップして操作するのが当たり前のように思っていたが、一度音声操作に慣れてしまうとこの快適さからは抜け出せなくなるほどだ。
休日のランニングのデータを自動で記録

元々運動が苦手な僕でも、スマートウォッチがあると楽しめてくるから不思議だ。その理由はあらゆる運動データを記録、スコアリングしてくれるから。プライベートな時間でもスマートウォッチが手放せなくなっているのが実感できる。
距離や速度、カロリー消費量まで丸わかり
休日に健康維持のためにランニングをはじめる。腕にスマートウォッチをつけていざ走ってみると、具体的なプランがさまざま提示されて驚く。まずはウォームアップを5分、そこからペースを保ったまま走り続けたあとインターバルを挟んで4回繰り返し。最後にクールダウンを5分やってお疲れ様。そのタイミングをすべて音声や振動で知らせてくれる。これはもう自分だけのパーソナルトレーナーがついていてくれるようなもの。おかげで無理なくランニングを楽しめ、最後にはカロリー消費量まで確認できるので満足感もひとしおだ。
サイクリングではマップ連携のルート確認も
別の日にサイクリングも挑戦してみる。最近はポタリングというのが流行っているそうで、自転車で目的地を作らずにゆったりと散歩のように走ってみた。ここでもスマートウォッチは活躍の場を見せてくれる。マップアプリと連動することで周囲の様子も一目でわかるし、これまで走ってきたルートも記録してくれるので、どれくらい走ったかがすぐに分かった。普段あまり使わない脇道にふらりと入ってみたり、いつもなら素通りする川のたもとでひと休憩してみるなど、充実した時間を過ごせたと思う。あ、もちろんスマートウォッチを操作するときは自転車を脇に止めて安全な場所で使ったのはいうまでもない。
アプリが目標達成のお知らせをしてくれるのでモチベアップに!
ランニングにせよサイクリングにせよ、良い汗をかいたあとはスマートウォッチが目標達成のメッセージをくれるのが嬉しい。運動後に「今日もがんばったね!」と褒められると、まるで子どもの頃にもらった「よくできましたシール」のような感覚に包まれ、モチベーション維持につながってくる。
日常の「ちょっとしたこと」をスマートにこなせるようになる

ある日、僕はランニングの最中に手に持てないのでスマホを家に置いていったのだが、スマートウォッチ単体に電話がかかってきた。ドコモのワンナンバーサービスによって連携しているからスマホと離れていても通話ができるのだ。
他にもスマートウォッチは日常の「ちょっとしたこと」をより便利に解消してくれる。例えば──。
タッチ決済で支払いが楽になった
Suicaアプリと連携すれば、コンビニや自動販売機などで腕をかざすだけで支払いが完了する。いちいちポケットやバッグからスマホを取り出さなくていいのが快適すぎる。
そしてここでもワンナンバーサービスは活躍する。1つの携帯電話番号を共有することで、スマホが離れた場所にあってもスマートウォッチ単体でバーコード決済による買い物も利用できるからだ。
結構おっちょこちょいな僕は、買い物の会計時にスマホを自宅に忘れてきたことに気が付いたりする。バッテリー充電が切れていて決済できない、というケースもあった。でもワンナンバーサービスのついたスマートウォッチなら、それひとつで決済ができるのだ。これほど心強いことはない。
さらに駅の改札も腕を伸ばしてピッとやるだけで通れるように。このストレスフリーは本当に感動する。ちなみに新幹線のチケットもSuicaアプリに登録することでスマートウォッチだけで通れるようになるので、旅行先でも「チケットどこにやった?」というバタバタがなくなってありがたい。
音楽アプリの操作を手元で素早く行える
僕は普段、イヤホンを使って音楽を聴くのだが、お気に入りの曲があると繰り返し聴きたい派だ。その際、スマートウォッチがあると手元で繰り返し再生やスキップ、再生&停止などが遠隔操作できるのですごく楽。
ときにはスマホと離れたところで音楽を聴きたくなるシーンもあるかもしれない。そのときはワンナンバーで紐づけていれば音楽アプリもスマートウォッチ単体で操作可能だ。スポーツをする時や外出の際にわざわざスマホを持ち歩かなくてもいいのは本当に快適であり、なんだか時代のひとつ先をいく使い方をしてるなぁと感動すら覚える。
スマホのある場所を教えてくれる機能がすごい
もうここまでくるとスマホとスマートウォッチは肌身離さず持ってないと気が済まないほどの存在になっている。が、それでもうっかりするとどこに置いたか忘れてしまうこともある。そんなときはスマートウォッチの「デバイスを探す」機能を使えば、スマホの位置を特定できる上にスマホから音を発して知らせることも可能だ。
起きた直後に「そういえば昨日スマホどこに置いたっけ?」と寝ぼけ眼で探していた僕だが、今ではスマートウォッチをタップするだけでスマホが自分から居場所を教えてくれる。これも地味に便利な機能だ。
結論:スマートウォッチはすでに「生活必需品」なのかもしれない

かつての僕のように、今でもスマートウォッチを「不要のガジェット」と位置付けている人は少なくないと思う。しかし、実際に使ってみた感想を言うならば「単なる時計や通知デバイスという枠を超えて、健康・仕事・運動・生活のすべての面でほんの少しずつ、だけど確実に便利になる存在」であることに間違いはない。
そのほんの少しの便利が積み重なってくると、生活の質そのものを引き上げてくれるのだと思う。
確かにスマートウォッチは安くない買い物かもしれない。しかし毎日の恩恵を考えたら、これは贅沢品ではなく生活必需品として考えても良いだろう。
もしこれを読んでちょっとでもスマートウォッチに興味が湧いたなら、ぜひドコモのオンラインショップをチェックしてみてほしい。そのバリエーションの豊かさに驚くと同時に、自分にぴったりな一本が必ずあるはずだ。それを手に入れた瞬間から、僕のように想像以上の発見と快適な毎日が訪れるに違いない。