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高齢者に寄り添うコミュニケーションの秘訣は?会話のコツも解説

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高齢者に寄り添うコミュニケーションの秘訣は?会話のコツも解説

高齢化が進む現代社会において、高齢者とのコミュニケーションはますます重要になっています。相手の話をよく聞き、思いやりを持って接することで、より良い関係を築くことができます。

しかし「認知症でうまくコミュニケーションがとれない」「会話が弾まない」など悩むことも多いでしょう。高齢者とのコミュニケーションは、ちょっとした工夫でぐっとスムーズになります。

この記事では、 高齢者と円滑に会話するためのポイントや、より良い関係を築くためのコミュニケーションのコツを詳しく解説します。

目次
高齢者とコミュニケーションをとる重要性

高齢者と積極的にコミュニケーションをとることは、相手を理解し、信頼関係を築くために非常に重要です。特に、離れて暮らす親との会話は、健康状態の把握や精神的なあんしん感をもたらし、社会的な孤立の防止に役立ちます。

健康状態を把握できる

高齢者の健康状態を把握しておくためには、定期的なコミュニケーションが欠かせません。定期的に話すからこそ、話し方や表情の変化、反応の鈍さなどから、わずかな体調の変化に気づきやすくなります。

たとえば、「最近食欲がない」「散歩に行くと息が切れる」といった兆候があれば、病気のサインかもしれません。日ごろからのコミュニケーションを通じて、こうした小さな変化に気づくことで、トラブルを未然に防げるようになります。

精神的なあんしん感を提供できる

高齢者は年齢を重ねるにつれて孤独を感じやすくなります。しかし、家族との会話を通じて、自分が大切にされていると実感できれば、精神的な安定が得られるでしょう。

内閣府の高齢社会白書(2018年)によると、家族や友人との会話頻度が「ほとんど毎日」の人々のうち、90.1%が自分の健康状態を「良い」と感じているとのデータがあります。また、高齢者が自分の意思を伝えることは、ストレスの軽減にもつながります。

出典:内閣府「第1章 高齢化の状況(第3節 2-1)」

社会的な孤立を防ぐ

他者と接する機会が減ると、社会とのつながりが希薄になり、孤立感が強まります。特に、一人暮らしの高齢者は定年などによって社会活動への参加が少なくなるために孤立しやすく、それがうつ症状や認知症の進行を促進する可能性もあります。

定期的なコミュニケーションを通じて、孤立を防ぎ、心身の健康を維持することが大切です。

犯罪被害の防止につながる

高齢者は、判断力や体力の低下から犯罪のターゲットになりやすい傾向があります。日ごろから連絡を取り合い、不審な出来事がないかを確認することが大切です。

警視庁の報告によると、高齢者を狙った詐欺事件は年々増加しています。家族とのコミュニケーションが頻繁に行われることで、詐欺などの被害を未然に防ぐことができるでしょう。

また、高齢者が詐欺の手口について学ぶ機会を持つことも重要です。ニュースや行政の情報を共有し、危険を回避する意識を高めることが求められます。

出典:警視庁「第1項 高齢者の犯罪被害の現状と対策」

高齢者とコミュニケーションをとる方法

高齢者とのコミュニケーションには、大きく分けて言語的な方法と非言語的な方法の2種類があります。これらを上手に組み合わせることで、より深い理解と信頼関係を築くことができます。

言語コミュニケーション

言語コミュニケーションは、言葉を介して情報を伝え合う方法です。声かけや挨拶、連絡、世間話などを指します。

言語コミュニケーションの最大のメリットは、感情や意図を明確に伝えることができる点です。適切な言葉遣いや表現を用いることで、相手に対する敬意や共感を示し、信頼関係を築きやすくなります。また、わかったふりをせず、質問をして関心を持つことも大切です。

非言語コミュニケーション

非言語コミュニケーションは、言葉以外の方法で意思疎通を行う方法です。身振り、手振りなどのジェスチャー、表情や視線、声のトーンのほか、服装やにおいなども挙げられます。

視覚や聴覚を通じてコミュニケーションをとることで、言葉だけでは伝えきれない感情や意図を表現することができます。

また、高齢者が視覚や聴覚に障がいを持っている場合、非言語的な表現が重要です。表情や仕草、タッチなどの動作を取り入れることで、より深いコミュニケーションが可能になります。

高齢者に寄り添うコミュニケーションのポイント

高齢者とコミュニケーションをとるときは、相手に合わせた工夫や配慮が必要です。一方通行ではなく、相互理解のコミュニケーションを意識しましょう。コツをつかむことで、コミュニケーションがもっと楽しく、スムーズになります。

低い声でゆっくり話す

高齢者は高い声や早口が聞き取りにくいため、低めの声でゆっくり話すことを心掛けましょう。また、はっきり発音することで、相手が理解しやすくなります。話す際には口の動きが見えるように正面から話しかけることも大切です。

人は話を聞くとき、音だけでなく口の動きからも情報を得ています。特に、高齢になると音の聞き取りが難しくなるため、 視覚的な情報も重要になります。

相手に目線を合わせる

相手と同じ高さで目線を合わせ、表情が伝わりやすいようにすることで、より親しみを感じてもらえます。高齢者と話すときは、斜め45度の角度を意識すると、自然と目を合わせやすくなります。車いすやベッドにいる場合でも、しゃがんで高さを合わせるよう心掛けましょう。

また、うなずきやアイコンタクトをとることで、話をしっかりと聞いてもらえていると感じることができます。

話し手より聞き手にまわる

高齢者は過去の出来事や体験を繰り返し話すことがありますが、その際に話を途中で遮らないようにしましょう。「前にも聞きました」と否定的な反応をすると、相手を傷つける可能性があります。

日頃から、高齢者の発言を急がせないよう意識し、相手が話し終わるまでじっくりと聞くことであんしんして話せる環境を作ることができます。

相手の気持ちに寄り添う

相手の「わかってほしい」という気持ちを大切にし、それを適切に受け止めてあげましょう。相づちを打ったりオウム返しをしたりすることで、相手は「しっかり話を聞いてもらえている」と感じ、信頼関係が深まります。

また、関心を示す質問をすれば会話も広がり、より充実したコミュニケーションを楽しむことができます。

高齢者ができることをお願いして、自尊心を保つ手助けをしてあげるのもおすすめの方法です。相手の興味や体調に配慮しながら、思いやりを持って接しましょう。

表情や仕草にも気を配る

高齢者とのコミュニケーションは、穏やかで友好的な態度を示すことが大切です。高齢者にとって、あんしん感を与えることができるのは、何よりもその表情から伝わる気持ちです。

言葉の内容よりも、言葉を発する人の表情や雰囲気の方が、相手に与える影響が大きいこともあります。また、相手の表情や仕草に注意を払い、体調や気分の変化を感じ取ることも重要です。

認知症の高齢者とコミュニケーションをとるときの留意点

認知症を患っている高齢者は、円滑なコミュニケーションが難しい場合が多いため、相手の気持ちに寄り添うことが非常に大切です。認知症についての理解を深め、相手の気持ちを尊重することが、コミュニケーションをスムーズにする鍵となります。

認知症についての知識を深める

認知症にはいくつかの種類があり、アルツハイマー型が最も一般的です。認知症の症状や進行具合、ケアの方法を理解することで、相手に対する理解が深まり、より円滑なコミュニケーションが可能になります。

認知機能が低下し、不安を感じている高齢者に寄り添い、あたたかい気持ちで接しましょう。

否定をせずに相手の話を受け入れる

認知症の高齢者は、ときに事実と異なることをいうことがありますが、その際にすぐに否定せず、まずは話を受け入れましょう。事実よりも、相手の気持ちを理解することを優先して会話をしましょう。共感の気持ちを持って接することで、穏やかな関係を築くことができます。

高齢者と無理なくコミュニケーションを重ねるコツ

高齢者とのコミュニケーションは、ときにストレスの原因となることもあります。そんなときは、休憩を挟むことも必要です。家族や仲間をはじめ、デジタルツールに頼るのも良いでしょう。

心に余裕ができれば、高齢者とのコミュニケーションもスムーズに進められるようになり、相手にもあんしん感を与えることができます。

自分自身のストレスケアも大切にする

高齢者との会話で疲れてしまった場合には、まず、自分自身のストレスケアを意識しましょう。感情を抑え込みすぎず、自分自身を大切にすることで、無理なく続けられるコミュニケーションを保つことができます。

心に余裕を持ち、たとえネガティブな話題が続いても、聞き流すことができるように心掛けましょう。また、家族や仲間と協力し合い、負担を分担するのもおすすめです。

コミュニケーションツールを導入する

見守りツールやデジタルコミュニケーションツールを活用するのも一つの方法です。これにより、コミュニケーションがよりスムーズになり、遠方にいる家族でも高齢者の安否確認ができるようになります。

たとえば、スマートフォンやタブレットを使ったビデオ通話やメッセージアプリを使えば、定期的に顔を見ながら会話をすることができ、距離を感じることなくコミュニケーションをとることができます。

また、見守りツールやセンサーを使うと、高齢者の安否をかんたんに確認でき、緊急時に迅速な対応ができる環境を整えられます。

一緒に生きがいを見つける

高齢者が新たな趣味や生きがいを見つけることで、日々の生活が楽しくなり、孤立感も和らぎます。

生きがいは人それぞれ異なりますが、高齢者がやりがいを感じることができる趣味や活動を見つけることは、心身の健康を保つためにも非常に重要です。昔からの趣味を再開したり、新しい習い事に挑戦したりすることも良いでしょう。

こうした活動を通じて、高齢者が日々の生活に楽しみを見つけることができれば、それがきっかけで会話が生まれやすくなります。コミュニケーションも増え、お互いに有意義な時間が増えていくはずです。

「ちかく」は離れて暮らす家族をつなぐ見守りサービス

「ちかく」は、離れて暮らす親子双方にメリットを生み出す見守りサービス。家族は遠距離からでも親の安否を確認でき、親は手軽にテレビ電話で家族と顔を見ながら会話ができるため、互いにあんしんした生活を送ることができます。

実際に多くの利用者からは、親とのコミュニケーションが改善され、心配事が減ったといった声が多く寄せられています。ここからは「ちかく」の特徴やメリットを紹介するので、導入の参考にしてみてください。

アプリで手軽に在宅確認ができる

「ちかく」は、スマートフォンのアプリで親の在宅確認ができるという便利な機能を備えています。親が電話に出ない場合や、すぐに連絡が取れないといった状況でも、「ちかく」のアプリを使うことで、親が家にいるかどうかを手軽に確認できます。

もし、親が部屋にいない場合でも、再度電話をかけるタイミングを判断することができるため、過剰に心配することなく、適切な対応を取ることができます。

また、基本的には本人が操作しない限り、部屋の画像を確認することはできません。これにより、プライバシーへの配慮もされているため、見守りサービスに対して抵抗感を持つ人でもあんしんして利用できます。

もしものときには、本人の操作無しでテレビ電話がつながるため、緊急時も迅速に対応することができます。

使い慣れたテレビで顔を見ながら会話ができる

「ちかく」のもう一つの特徴は、親が使い慣れたテレビを使って、家族とテレビ電話をすることができる点です。

専用の家型機種をテレビとコンセントに接続するだけで、特別な操作や設定無しに利用することができます。デジタルツールの扱いに不慣れな高齢者でも使いやすい点は大きなメリットといえるでしょう。

テレビ電話を通じて顔を見ながら会話をすることができるので、親の表情や顔色を確認しながらコミュニケーションがとれるのもうれしいポイントです。加えて、部屋の様子や変化にも気を配りながら、適切にサポートすることができます。

高齢者と積極的にコミュニケーションをとることは、健康状態の把握、あんしん感の提供、社会的なつながりの維持など、多くのメリットがあります。円滑なコミュニケーションが高齢者の生活向上につながり、より充実した日々を送る手助けとなるでしょう。

また、見守る側の負担削減のためにコミュニケーションツールなどの活用も選択肢の一つです。

思いやりの気持ちを持ち、相手の気持ちに寄り添うことで、より良い関係を築くことができます。

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