見守りカメラのメリットや注意点は?選ぶ際のポイントも解説
コラム
見守りカメラは、主に高齢者やお子さま、ペットなどの安全を遠隔から確認するためのカメラシステムです。
インターネットを介して、スマートフォンやパソコンでリアルタイムの映像や音声を確認でき、多くの製品は異常を検知すると通知する機能を備えています。離れた場所からでも大切な人やペットの状況を把握できるため、家族はあんしん感を得られます。
見守りカメラとは?

見守りカメラは、主に高齢者やお子さま、ペットなどの安全を遠隔から確認するためのカメラシステムです。
インターネットを介して、スマートフォンやパソコンでリアルタイムの映像や音声を確認でき、多くの製品は異常を検知すると通知する機能を備えています。離れた場所からでも大切な人やペットの状況を把握できるため、家族はあんしん感を得られます。
離れて暮らす親に見守りカメラを導入するメリット

離れて暮らす親に見守りカメラを導入すると、リアルタイムで安否確認ができる、家族の負担が軽減される、手軽にコミュニケーションが取れるといったメリットがあります。
リアルタイムで安否確認ができる
見守りカメラを設置することで、スマートフォンやタブレットから親の安否をリアルタイムで確認できます。急な体調の変化や転倒などの緊急事態にも素早く気付けるため、離れて暮らしていてもあんしんです。
また、日中の活動の様子や生活リズムを把握できるため、生活習慣の乱れや体調の変化も見逃しにくくなります。たとえば、いつもと違う時間帯まで部屋の明かりがついているなど、普段と異なる様子があればすぐに確認可能です。
さらに、通話機能のある見守りカメラなら、気になったときにすぐに声をかけられるため、親との連絡がよりスムーズになります。
家族の負担が軽減される
遠方に住んでいても、見守りカメラを通じて日常的な安否確認ができるため、様子を見に行く頻度を下げられます。
定期的な訪問は大切ですが、見守りカメラの活用によって、移動時間や交通費の負担も抑えられます。特に、緊急時には映像で状況を即座に確認できるため、状況に応じた適切な対応が可能になります。
手軽にコミュニケーションが取れる
通話機能のある見守りカメラなら、離れて暮らす親と気軽に会話を楽しめます。スマートフォンやタブレットからかんたんに映像と音声でつながるため、まるで同じ部屋にいるような感覚でコミュニケーションが取れます。
日々の様子を直接目で確認しながら話せるため、電話よりも親密なやりとりが可能です。また、表情や仕草から体調の変化も把握しやすく、「元気そうだね」「少し疲れているように見えるけど大丈夫?」と自然に様子をうかがうことができます。
家族同士の会話が増えることで、親の生活の質を高めながら、見守る側の不安も和らげられるでしょう。
見守りカメラを使うときの注意点

見守りカメラを導入する際は、単に設置することにとどまらず、親の生活に寄り添った使い方を考えましょう。家族とはいえ、使用する際には、プライバシーを尊重する、配置場所に配慮する、見守りカメラにすべてを任せないことが大切です。
プライバシーを尊重する
見守りカメラを設置する際は、親のプライバシーを尊重することが重要です。設置前に、カメラの必要性をていねいに説明し、本人の同意を得るとともに、録画データの取扱いについても、家族間で事前に話し合い、合意を得ておきましょう。
見守られる側の気持ちに寄り添い、安全確保とプライバシー保護のバランスを保つ配慮が大切です。
設置場所に配慮する
見守りカメラの存在が気になりすぎないよう、棚の上や観葉植物の近くなど、さりげない場所に設置することが重要です。また、圧迫感を与えないために、見守りカメラは小型のものを選びましょう。
さらに、設置後は本人と一緒にカメラの映る範囲を確認し、映像の死角や逆光の有無をチェックします。必要に応じて位置や角度を調整し、快適な見守り環境を整えていきましょう。
見守りカメラにすべてを任せない
見守りカメラは便利ですが、すべてを任せるのは避けた方がよいでしょう。映像で様子を確認できても、細かな体調の変化や感情の機微までは把握しきれません。見守りカメラを活用しつつ、定期的に電話をしたり、直接会いに行って様子を確かめたりすることが大切です。
また、機器の不具合やインターネットの障がいで映像が確認できなくなる場合もあります。カメラはあくまで補助的な役割と考え、家族のかかわりや地域の支援も活用しながら見守ることが大切です。
見守りカメラを選ぶ際のポイント

見守りカメラは、選び方次第で使いやすさやあんしん感が大きく変わります。選ぶときは、画質や撮影範囲、通話機能の有無、スマートフォンアプリとの連動をチェックすることが重要です。
画質や撮影範囲
見守りカメラを選ぶ際は、画質と撮影範囲の広さをチェックしましょう。高画質なカメラを選ぶことで、被写体の表情や動きを鮮明に確認できます。一般的に、200万画素以上の解像度を持つカメラであれば、細部までクリアに映し出せるでしょう。
また、撮影範囲の広さも確認したいポイントです。視野角が広いカメラを選べば、部屋全体をカバーできるため見守りやすくなります。たとえば、水平画角が90度以上のカメラであれば、部屋の隅々まで撮影可能です。
通話機能の有無
見守りカメラに通話機能があれば、映像の確認に加えて、離れた場所から直接声をかけられます。親の様子が気になるときは、「大丈夫?」と声をかけたり、食事や服薬の確認をしたりすることで、あんしん感を得られるでしょう。
普段から声をかける習慣があると、親も異変を伝えやすくなり、いざというときの対応もスムーズになります。万が一の緊急時にもすぐに声をかけられるため、状況を素早く把握し、適切な対応が可能になります。
カメラを通じて会話ができることで、見守られる側も孤独を感じにくくなり、日常のコミュニケーションが自然と増えることが期待できるでしょう。
スマートフォンアプリとの連動
スマートフォンアプリと連動していれば、外出先でもリアルタイムで映像を確認でき、異常を察知した際に素早く対応できます。
さらに、生活リズムの変化を検知し、通知が届く機能が備わっていると、よりあんしんです。夜間や早朝など、すぐに駆けつけるのが難しい時間帯でも状況を早急に把握できるため、離れて暮らす家族にとって大きな支えになります。
スマートフォンアプリの操作が直感的でわかりやすいことも重要です。設定や管理が複雑だと、いざというときにうまく使えないおそれがあります。
見守りカメラに関するよくある質問

見守りカメラの導入を検討している方の中には、介護保険が適用されるのかなど気になる方もいるのではないでしょうか。
ここからは、見守りカメラに関するよくある質問について解説します。
見守りカメラの導入に公的介護保険は適用される?
見守りカメラの導入は、原則として介護保険の適用外とされています。ただし、一定の条件を満たした方が介護用品のレンタル事業者から「認知症老人徘徊感知機器」を借りる場合、介護保険が適用されます。
認知症老人徘徊感知機器とは、認知症の高齢者が屋外に出てしまうのを防ぐため、センサーや無線を利用して外出を感知し、家族や介護者に知らせる機器です。この機能により、徘徊(はいかい)を早期に察知し、事故や行方不明を未然に防ぐことが期待できます。
導入を検討する際は、地域包括支援センターや市区町村の福祉担当窓口に相談することをおすすめします。
出典:厚生労働省老健局高齢者支援課「介護保険最新情報(介護保険における福祉用具の選定の判断基準について)」令和6年8月2日
見守りカメラの導入を支援する補助金制度はある?
見守りカメラの導入を支援する補助金制度は、自治体によって異なります。一部の自治体では、独自の補助金や助成金制度を設けており、導入費用の一部を支援しています。
たとえば、東京都葛飾区では、高齢者見守りサービスの導入に対し、初期費用(初期設置費用がかからない場合は最初の1か月分の月額利用料相当額)の9割を助成しており、上限は1万5,000円で利用者負担は1割となっています。
また、後述する「ちかく」の場合、サービスの機器購入費用に対し、東京都立川市では8,000円、兵庫県たつの市では3万円を上限とする補助金や助成金が交付されます。
さらに、徳島県東みよし町では、購入費用の2分の1(100円未満の端数は切り捨て)を助成する制度があり、上限は1万6,500円です。(令和7年12月31日まで)見守りカメラの導入を検討する際は、お住まいの自治体の公式Webサイトや担当窓口で最新の情報を確認することをおすすめします。
出典:葛飾区Webサイト「高齢者見守りサービス助成 」
出典:たつの市Webサイト「ICTを使った高齢者の見守り機器購入費用の一部を助成します」
出典:株式会社チカク「“デジタル近居”サービス「ちかく」に徳島県東みよし町が購入費用を一部補助」
出典:立川市Webサイト「高齢者あんしん見守り支援事業」
離れて暮らす親とつながる「ちかく」でできる3つのこと

「ちかく」は、離れて暮らす親の生活状況をスマートフォンアプリでかんたんに確認できるサービスです。
「ちかく」を活用すると、親が在室かどうかをすぐに確認できる、親のテレビ画面を通じてやりとりができる、「あんしんモード」で異変を素早く察知するといったことができます。
1.スマートフォンアプリで親の在室状況が一目でわかる
「ちかく」を利用すると、離れて暮らす親の在室状況をスマートフォンアプリでかんたんに確認できます。テレビに接続された家型の端末が、親が部屋にいるかを検知し、アプリを開くと窓の灯りのアイコンで在室かどうかをすぐに確認できます。
このシステムはカメラ映像ではなくイラストで在室状況を表現するため、プライバシーに配慮されています。監視されているという圧迫感を和らげつつ、適度な距離感を保ちながら見守ることが可能です。
また、親が不在の場合でも、直前にいつまで部屋にいたかが表示されるため、日常の様子を把握でき、あんしん感を得られます。忙しい日常のなかでもスマートフォンアプリで親の安否を手軽に確認でき、離れていても親とのつながりを感じられます。
2.スマートフォンアプリと親側のテレビで会話ができる
「ちかく」は、親のテレビに接続した専用の家型端末と、子側のスマートフォンの専用アプリでテレビ電話ができます。親は普段使っているテレビの画面で通話ができるため、スマートフォンやタブレットの操作に不慣れな方でもかんたんに会話を楽しめます。
また、顔を見ながら話せるため、表情や雰囲気から元気かどうかを確認しやすく、日々のちょっとした変化にも気付きやすくなります。さらに、テレビ電話中に子側のアプリ経由で写真を送信することも可能です。
旅行先の風景や孫の成長などをリアルタイムで見せることで、会話の幅も広がるでしょう。
3.無料オプション「あんしんモード」で異変をいち早くキャッチ
無料オプション「あんしんモード」には、在室履歴や睡眠時間などから親の生活リズムを把握できる生活ログ機能を搭載しています。
設定した時間に起床が確認できない場合はアプリに通知が届くため、早期に異変を察知できます。また、「なんだか様子が心配だな」と感じたときは、親の操作なくテレビ電話を接続し、部屋の状況を確認することも可能です。
「あんしんモード」は、親の許可を得た場合のみ利用できるため、プライバシーにも配慮されています。無断で見守るのではなく、同意に基づく見守りのため、双方が納得して利用できます。
まとめ: 見守りサービス「ちかく」であんしんの見守りを
見守りカメラは、離れて暮らす親の生活を見守る心強い味方です。リアルタイムで安否を確認できるため、家族の不安を和らげ、日々の負担も軽減されます。利用時にはプライバシーや設置場所に配慮し、過ごしやすい環境を整えましょう。また、定期的に会いに行ったり、会話をしたりするなど、見守りカメラだけに頼りすぎないことが大切です。
見守りサービス「ちかく」を活用すれば、親の生活リズムを把握しながら、気軽に会話を楽しめます。離れていても心が通い合うあんしんな環境をつくり、大切な家族とのきずなを育みましょう。