妊活中にお酒を飲んでもいい?お酒を飲みたいときの対処法
コラム
妊活中は生活習慣を整えることが大切です。妊娠を希望している人のなかには「妊活中にお酒を飲んでも大丈夫なのか?」と疑問を抱く人も多いでしょう。
本記事では、妊活中のお酒の影響や注意点、代替におすすめの飲みものについて詳しく解説します。
妊活中にお酒を飲んでもいい?

妊活中にお酒を飲んでもいいのかという疑問にお答えします。
【女性】妊娠の可能性がある時期は控えるべき
妊娠を希望する場合、妊娠の可能性がある時期にはお酒を控えることが推奨されます。
妊娠中の母親の飲酒は、胎児性アルコール・スペクトラム障害(FASD)を引き起こす可能性があり、赤ちゃんの発育に悪影響を与えることが懸念されているためです。
また、アルコールの妊娠への影響については、どの程度の量や期間の摂取が問題になるのか、明確には解明されていません。
しかし、一般的に飲酒量が多いほどリスクが高まると考えられています。そのため、妊娠の可能性がある時期にはなるべく控えたほうが安心です。
※参考:健康日本21アクション支援システム ~健康づくりサポートネット~
【男性】妊活中の飲酒は精子の質に影響する可能性
男性の飲酒も妊活に影響を与えると考えられています。アルコールは精子の数や運動率の低下に関連があるとされており、妊娠しやすい体づくりのためには適量を守ることが重要です。
妊活はパートナーと二人で取り組むものです。夫婦で一緒に飲酒量を減らす工夫をすることで、より妊娠しやすい環境を整えられます。
※参考:こども家庭庁 母子保健指導者養成研修事業事務局「精子について 頻度は?原因は女性?男性?」
【お酒以外】妊活中に注意したい飲みもの

カフェインが多く含まれている飲みもの
妊活中はコーヒー、紅茶、烏龍茶、煎茶などのカフェインを多く含む飲みものの摂取量に注意が必要です。
カフェインは鉄分やカルシウムの吸収を妨げる可能性があるほか、体を冷やして血流を悪化させるおそれもあります。
糖分が多く含まれている飲みもの
血糖値の急上昇は、妊活に悪影響を与える可能性があります。
血糖値のコントロールがうまくいかないと、不妊の原因の一つになるともいわれています。
市販の野菜ジュースや果物ジュースには多くの糖分が含まれているため、成分表示を確認しながら摂取することが大切です。
ハーブティーはハーブの種類に注意が必要
ハーブにはホルモンバランスを整えたり、リラックス効果が期待できるものがあります。
しかし、なかには子宮を収縮させたり、月経を促進する作用を持つものもあります。たとえば、ラズベリーリーフティーは子宮を収縮させる作用があるため、摂取には注意が必要です。
妊活中におすすめの飲みもの

ここからは、妊活中におすすめの飲みものを紹介します。
葉酸が含まれている飲みもの
葉酸は、赤ちゃんの脳や脊髄の発達異常のリスクを減らすといわれています。
妊活中には枝豆やホウレンソウ、いちごやマンゴーなど葉酸を含む食材を使った自家製ジュースがおすすめです。
なお、葉酸は水溶性ビタミンで熱に弱く、水に溶けやすい性質があります。そのため、なるべく加熱せずに摂取できる方法を選ぶと、効率良く摂取できます。
麦茶
麦茶はカフェインを含みません。ノンカロリー・ノンシュガーなので、妊活中でもあんしんして飲めます。さらに、鉄分やカリウムなどのミネラルが豊富で、妊活中の水分補給に適しています。
たんぽぽ茶
たんぽぽ茶はコーヒーに似た風味を持ちながら、カフェインを含まないため、妊活中の飲みものとして人気が高いです。
また、腸内環境を整える「イヌリン」や、老廃物の排出を助ける「カリウム」も含まれています。
白湯
白湯には胃腸を温め、免疫力を高める効果があります。妊娠中に悩まされる便秘や冷えの改善にも役立つでしょう。
さらに、白湯を飲むことで胃の働きが活発になり、栄養の吸収を助ける効果が期待できます。血行が促進されることで体のコリを和らげる効果もあるため、妊活中にもおすすめです。
妊活中にお酒を飲みたいときの対処法
妊活中にお酒を飲みたくなるときもあるでしょう。ここからは、もし妊活中にお酒が飲みたくなってしまったときの対処法を解説します。
ノンアルコール飲料を楽しむ
最近では、アルコールが入っていなくてもお酒に似た味を楽しめるノンアルコール飲料が多く販売されています。
妊活中からノンアルコール飲料に慣れておくと、妊娠してもアルコールに頼らずに済むようになるでしょう。
また、ノンアルコール飲料に切り替えることで、飲み会に参加することになった場合に雰囲気も楽しみながら妊活を続けられます。
炭酸水でオリジナルドリンクを作る
炭酸水にレモンやグレープフルーツの果汁を加えたり、ミントなどのハーブを入れたりすることで、おしゃれなドリンクを楽しめます。
また、無糖の炭酸水を選ぶことでカロリーを気にせずに楽しむことができます。自分好みの組み合わせを見つけて、特別な一杯を作ってみましょう。
お酒以外のストレス発散方法を見つける
「お酒が唯一の楽しみ」という状態にならないよう、妊娠を意識した段階から別のストレス発散方法を見つけるのも大切です。
軽い運動や趣味を楽しむことで、自然と飲酒の頻度を減らせるかもしれません。
妊活中はストレスをため込まないことも重要です。自分に合ったリフレッシュ方法を見つけ、健やかに過ごせるよう心掛けましょう。
妊活の第一歩としてまず気をつけたいポイント

お酒以外に気をつけたいポイントを紹介します。
栄養、睡眠、運動をバランスよく考える
妊活には健康的な生活が欠かせません。
栄養バランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な運動を意識することで、妊娠しやすい体づくりができるでしょう。
まずは基礎体温を測る習慣をつける

基礎体温を測っておくと、自分のホルモンバランスや排卵のタイミングを把握しやすくなります。病院を受診する際も、基礎体温の記録が診断の参考になるため、妊活の第一歩としておすすめです。
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ストレスコントロールにも気をつける
ストレスはホルモンバランスに悪影響を与えるため、適度なストレス管理が必要です。
軽い運動やリラックスできる趣味を取り入れることで、妊活を前向きに進められるでしょう。
※「わたしの温度」は TOPPAN ホールディングス株式会社の登録商標です。