妊活とは?何をするの?具体的なはじめ方や注意したいポイントを解説
コラム
妊娠を望む人にとって、妊活は大切なステップです。しかし、「妊活」という言葉はよく聞くものの、具体的にどういう意味があるのか、何をすればよいのかわからないという人も多いのではないでしょうか。
本記事では、妊活の概要から具体的な方法、注意点までを詳しく解説します。
妊活とは?

妊活とは、妊娠を望む二人が自分たちの体の状態を把握し、妊娠しやすい環境を整えるための前向きな活動です。
妊娠は自然にできるものと考える人も多いですが、実際にはすぐに妊娠できるとは限りません。夫婦で協力しながら取り組むことが大切です。
妊活が必要な理由

厚生労働省の調査によると、不妊治療を受けた夫婦は約4.4組に1組の割合で存在します。
妊娠は望んでできるものではありません。妊娠を希望する場合は、できるだけ早めに妊活をはじめることが大切です。
参考:厚生労働省「不妊治療を受ける方と職場で支える上司、同僚の皆さんのために」
妊活では何をすればいい?具体的な方法

妊活の方針をパートナーと話し合う
妊活をはじめる前に、まずはパートナーとしっかり話し合いましょう。
「いつごろ子どもがほしいのか」「何人ほしいのか」「妊活にかかる費用や治療の選択肢をどう考えるか」「どれくらいの時間を妊活に費やせるのか」など今後の方針について、パートナーとしっかりと話し合うことが大切です。
基礎体温を測る
基礎体温を測ることで、自分の排卵日を把握しやすくなります。
排卵予定日前後にタイミングを合わせることで妊娠の確率は高くなりますが、そのためには基礎体温を計測し、自分の排卵日を知ることが大切です。

女性特有の温度リズムを計測するなら「わたしの温度®」がおすすめです。わたしの温度®は、専用ナイトブラにつけて就寝するだけで、寝ている間に自動で温度を測ります。
「わたしの温度®」は、就寝中の衣服内の温度と外気温を2分ごとに計測し、数百回の測定値を基に、独自のアルゴリズムでその日の温度を算出。簡単で衛生的、かつ高精度で、低温期と高温期の温度リズムをとらえることができます。

温度のデータは、アプリに自動的に転送されるので、記録する煩わしさがありません。排卵日予測から、妊娠のしやすさを3段階で予測します。
※「わたしの温度®」は体温計(医療機器)ではなく、疾病の診断、治療又は予防に使用されることを目的とするものではありません。衣服内温度データを利用して自己の健康管理をサポートするヘルスケアIoTサービスです。
基礎体温については、こちらの記事でも解説しています。
バランスの良い食事を心がける

バランスの良い食事を意識することも重要です。特に、タンパク質やビタミンDを積極的に摂取すると、妊娠しやすい体づくりに役立ちます。
タンパク質は、血や筋肉、ホルモン、免疫物質など、体の大部分を構成する重要な栄養素です。肉や魚、卵、乳製品、大豆製品などから効率良く摂取できます。
また、ビタミンDには卵巣の働きを高め、体外受精の着床率や成功率を向上させる効果があり、生殖機能にも良い影響を与えることが確認されています。ビタミンDは魚やきのこ、卵などに含まれています。
※参考:ビタミンDと生殖機能 Vitamin D and Reproductive Functions
質の良い睡眠をとる
妊活において、質の良い睡眠はとても重要です。睡眠は体の回復を促し、ホルモンバランスを整える働きがあるため、日々の生活で意識して改善することが大切です。
たとえば、寝る前1時間はスマ-トフォンやパソコンを見ない、カフェインやアルコールを控えるなど、質の良い睡眠を心がけましょう。
必要に応じて病院で相談する
生活習慣の見直しや基礎体温の計測・記録、タイミング法を試しても妊娠に至らない場合、病院で相談するのも一つの選択肢です。
早めに専門医に相談することで、不安を減らし、適切な治療やアドバイスを受けられます。
病院で行う不妊治療

「不妊」とは、妊娠を望む健康な男女が避妊をせずに性交を行っているにもかかわらず、一定期間妊娠しない状態を指します。
公益社団法人日本産科婦人科学会によると、この「一定期間」は「1年」というのが一般的な定義です。
ただし、妊活をはじめたばかりでも不安がある場合は、早めに病院を受診しても問題ありません。
病院では主に次のような検査をします。
- ホルモン検査:ホルモンバランスを確認し、排卵の状態を調べる
- 超音波検査:子宮や卵巣の状態をチェックする
- フーナーテスト:精子と頸管粘液の適合性を確認する
検査結果によって、人工授精や体外受精といった不妊治療が提案されることもあります。
妊活で注意したいポイント

妊活を成功させるには、日々の生活習慣の見直しも大切です。特に次のポイントに注意しましょう。
冷え
冷え性があると、卵巣や子宮への血流が減少し、卵子や子宮内膜の質が低下する可能性があります。
また、血流が悪くなると排卵や着床にも影響をおよぼすため、次のような対策を取りましょう。
- シャワーだけで済ませず、湯船につかる
- 冷たい飲みものを控える
- 適度な運動やストレッチを習慣にする
アルコールやカフェイン
アルコールを分解する際に発生する「アセトアルデヒド」は、生殖機能を低下させる可能性があります。男性も精液量や精子の運動率、精子濃度などに影響を受けるため、妊活中はお酒の量を減らすことが大切です。
また、カフェインの過剰摂取も妊娠のしやすさに影響を与える可能性があります。ノンカフェインの飲みものやハーブティーを取り入れるのもおすすめです。ただし、フィーバーフューやローマンカモミールのように子宮を刺激するハーブもあるので、ハーブティーの種類には注意しましょう。
喫煙
喫煙も妊活に大きな影響を与えます。
女性が喫煙すると卵子がダメージを受け、卵巣機能が低下する可能性があります。また、喫煙によって妊娠後も流産のリスクが高まることが報告されています。
男性も喫煙によって精子の数が減少し、DNAが損傷する可能性があるため注意が必要です。さらに、副流煙(受動喫煙)も妊娠に悪影響をおよぼすため、パートナーと協力して禁煙に取り組むことが重要です。
妊活は日々の積み重ねが大切です。睡眠や生活習慣を見直しながら、無理のない範囲でできることからはじめてみましょう。
※「わたしの温度」は TOPPAN ホールディングス株式会社の登録商標です。