基礎体温をつけ忘れたときの対処法。正しい測り方や無理なく継続するコツを解説
コラム
基礎体温を計測・記録すると、排卵日や生理周期、妊娠の可能性を予測するのに役立ちます。ただし、基礎体温は毎日測る必要があります。
本記事では、基礎体温を測り忘れたらどうなるのか、またその対処法を解説します。無理なく続けるコツも解説するので、ぜひ参考にしてください。
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8割以上が基礎体温を測り忘れた経験アリ

妊娠前から基礎体温を測る習慣があった人197人へのアンケートでは、80.1%の人が基礎体温を測り忘れた経験があると回答しています。基礎体温は起床時の動き出す前にすぐ測らなければならないため、しばらくしてから測り忘れに気が付いても測定しようがありません。習慣にしていても、つい測り忘れてしまうことがいかに多いかが伺えます。
基礎体温を測る目的
基礎体温を測ると、排卵日や生理日、更年期の予測、妊娠の早期発見、美容やダイエットに最適な時期の判断などに役立ちます。
排卵日の予測
基礎体温を記録すると、低温期と高温期の変化がわかり、排卵日を予測しやすくなります。
基礎体温は、生理が始まると低温期に入り、排卵後は高温期へ移行します。
高温期と低温期の二相に分かれているときは、正常な周期のサインです。一方、低温期と高温期の差が不明瞭だったり、高温期が短い場合は、排卵がうまくいっていない可能性があります。
基礎体温の記録を続けることで、自分の体のリズムを把握できるようになります。
生理(月経)日の予測
基礎体温を記録することで、生理予定日を予測しやすくなります。
生理は、排卵後に高温期が約2週間続いたあと、体温が下がりはじめるとはじまります。そのため、生理周期が安定している人は、基礎体温の変化を見ることで次の生理開始日を予測できます。
また、周期が不規則な場合でも、基礎体温を記録し続けることで自分の傾向をつかみやすくなるでしょう。
妊娠の早期発見
基礎体温を観察すると、妊娠の可能性をいち早く察知できます。
排卵後の高温期は通常12~16日程度ですが、それ以上続く場合は妊娠の可能性があります。
ただし、基礎体温は、風邪やストレスなどで一時的に上がるケースもあります。妊娠の可能性を感じたら、基礎体温だけでなく、生理の遅れや胸の張りなどのほかの兆候もあわせて確認しましょう。
更年期の予測
基礎体温を記録していると、更年期のサインを見つけやすくなります。
更年期が近づくと、低温期と高温期の差が小さくなったり、排卵が不規則になったりします。さらに、生理の間隔が長くなりはじめると、1~2年以内に閉経する可能性が高いと考えられます。
基礎体温の変化をチェックすることで、自分の体の変化に気づきやすくなるでしょう。
美容やダイエットに最適な時期の判断
基礎体温を活用すると、美容やダイエットに適したタイミングを見極められます。
低温期は代謝が活発になり、ダイエットや運動をはじめるのに最適な時期です。一方、高温期は水分を溜め込みやすく、むくみや肌荒れが起こりやすいタイミングです。
基礎体温をチェックしながら、自分に合ったスキンケアやダイエット方法を選びましょう。
基礎体温をつけ忘れるとどうなるの?

排卵間近であれば排卵日がわからなくなる可能性がある
基礎体温を記録し忘れると、排卵日を正確に予測しにくくなります。特に妊娠を希望している場合、排卵のタイミングを知ることは重要です。毎日測る習慣をつけることで、体のリズムを把握しやすくなります。
【ケース別】基礎体温を測る際のトラブルへの対処法

基礎体温は朝起きてすぐに測ることが大切ですが、うまくいかない場合もあります。ここでは、測れなかったときの対処法を紹介します。
二度寝したとき
二度寝をすると体温が上がり、グラフが乱れるケースがあります。ただし、基礎体温は計測を続けることが大切です。そのため、二度寝後に計測するのもよいでしょう。
その際「二度寝後に計測」といったメモを残しておくと、データを振り返るときに役立ちます。
うまく測れなかったとき
うまく測れていないと感じたときは、一度、体温計の電源を切り、検温部分を冷ましてから再計測するとよいでしょう。
計測ミスがあった場合も、その日の記録にメモを残すとあとで確認しやすくなります。
測り忘れたとき
測り忘れた日があっても気にせず、翌日から記録を再開しましょう。大切なのは、続けることです。
基礎体温の計測を無理なく継続するコツ
基礎体温は毎日継続して計測することが大切です。ここからは、無理なく継続するコツを解説します。
枕元に婦人体温計を置いておく

朝起きてすぐに測れるように、婦人体温計は枕元に置いておきましょう。目覚めてから動くと体温が変わるため、すぐに測るのが大切です。
寝る前に準備しておくと、測り忘れる心配をせずに継続的に続けられるでしょう。
使いやすいタイプのデバイスを選ぶ

婦人体温計には、スマ-トフォンと連動できるものやアラーム機能付きなどさまざまな種類があります。
また、女性特有の温度リズムの測定には「わたしの温度®」もおすすめです。デバイスを専用のナイトブラにつけて寝ると、寝ている間の温度を自動で計測します。
「わたしの温度®」は、就寝中の衣服内の温度と外気温を2分ごとに計測し、数百回の測定値を基に、独自のアルゴリズムでその日の温度を算出。簡単で衛生的、かつ高精度で、低温期と高温期の温度リズムをとらえることができます。

デバイスで取得したデータは、アプリに自動的に転送されるので、自分で記録する必要がありません。
※「わたしの温度®」は体温計(医療機器)ではなく、疾病の診断、治療又は予防に使用されることを目的とするものではありません。衣服内温度データを利用して自己の健康管理をサポートするヘルスケアIoTサービスです。
自分に合った記録方法を選ぶ
基礎体温の記録は、手書きのノートやアプリなど、自分にとって使いやすい方法を選ぶのがおすすめです。アプリならグラフ化されるので変化がわかりやすく、ノートなら細かい体調の変化をメモしやすいのが魅力です。
計測は、毎日コツコツ続けることで、自分の体のリズムをより深く理解できるようになります。ぜひ、基礎体温の記録を活用して、健康管理に役立ててみてください。
※「わたしの温度」は TOPPAN ホールディングス株式会社の登録商標です。