妊娠すると基礎体温は高くなる?変化のポイントや妊娠初期の症状を解説
コラム
基礎体温を測ると、「もしかして妊娠したかも?」と思うことがあるかもしれません。妊娠するとホルモンバランスが変化し、それに伴って基礎体温に変化が現れることもあります。
本記事では、基礎体温の基本的な知識から、妊娠した際の基礎体温の変化のポイントまでわかりやすく解説します。
基礎体温とは?

基礎体温とは、安静時の体温のことです。基礎体温は、ホルモンの影響を受けて日々変動しています。特に女性は月経周期に応じて、一定のリズムで高温期と低温期を繰り返しています。
基礎体温を記録すると、排卵日や生理日の予測が可能になります。また、体調管理やホルモンバランスのチェックにも役立ちます。
基礎体温については、次の記事で詳しく解説しています。
基礎体温の正しい測り方
基礎体温は日々変動し、体を少し動かすだけで上がります。そのため、毎日決まった時間に、起床後すぐ、体を動かさずに測ることが重要です。
毎日記録し、グラフにすることで、自分の体のリズムを把握できるでしょう。基礎体温の正しい測り方については、次の記事で詳しく解説しています。
基礎体温の正しい測り方。必要なものやコツ、よくあるQ&Aまで徹底解説
女性特有の温度リズムを測るにはウェアラブルデバイスがおすすめ

最近では、温度リズムをかんたんに計測できるウェアラブルデバイスが登場しています。たとえば「わたしの温度®」は、誰でも、手軽に、かんたんに女性特有の温度リズムを自動計測できるヘルスケアデバイス&アプリです。
「わたしの温度®」は、就寝中の衣服内の温度と外気温を2分ごとに計測し、数百回の測定値を基に、独自のアルゴリズムでその日の温度を算出。簡単で衛生的、かつ高精度で、低温期と高温期の温度リズムをとらえることができます。

生理周期や排卵日など自分のリズムを知れるので、妊活中の方やダイエットや美活を考えている方にもおすすめです。
※「わたしの温度®」は体温計(医療機器)ではなく、疾病の診断、治療又は予防に使用されることを目的とするものではありません。衣服内温度データを利用して自己の健康管理をサポートするヘルスケアIoTサービスです。
妊娠したときの基礎体温の変化のポイント

基礎体温は約2週間の低温期と、約2週間の高温期を交互に繰り返します。個人差はあるものの、高温期には低温期より約0.3~0.5℃前後高い基礎体温が続きます。

妊娠すると、体内でhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)が分泌され、基礎体温を高く保つため、高温期が2週間以上継続するケースが多いです。
【アンケート】基礎体温が低いまま妊娠することはある?
妊娠すると基礎体温は絶対に高くなるのでしょうか。妊娠前から基礎体温をつけていた女性197人へのアンケートでは、6.1%の人が低温期のまま妊娠したことがあると回答しています。

多くの人は妊娠すると基礎体温が高くなりますが、基礎体温が正確に計測できていない場合などもあり、基礎体温が低いまま妊娠したケースもあるということがわかります。
基礎体温だけで妊娠を判断せず、妊娠の初期症状があるかを併せてチェックすることが大切です。
妊娠初期にみられる症状

高温期が続く、熱っぽい以外の妊娠の主な初期症状を解説します。
眠気を感じる
妊娠を継続させるホルモン「プロゲステロン」は眠気を強める作用があり、妊娠初期には日中でも強い眠気を感じることがあります。
なかには日常生活に支障をきたすほどの眠気を感じる人もいるようです。
胃のむかつき・吐き気がする
いわゆる「つわり」です。妊娠初期に多くの人が経験する症状で、吐きつわりや食べつわり、においつわりなど様々なタイプがあります。
肌が荒れる
妊娠初期は、ホルモンバランスの変化や睡眠不足、つわりなどで、乾燥や吹き出物などの肌トラブルが起こりやすくなります。
頭痛がする
頭痛も妊娠の初期症状の一つです。
ホルモンバランスの変化によって、頭痛を感じることがあります。血流の変化やストレス、睡眠不足も影響します。
情緒が不安定になる
情緒が不安定になりやすいのも、妊娠初期の症状です。
妊娠初期はホルモンバランスの変化で気持ちが不安定になりやすく、イライラしたり涙もろくなったりすることがあります。
妊娠したかもと思ったら

妊娠すると多くの場合、高温期が続きます。しかし、病気が原因で熱っぽい可能性もあるので、妊娠の可能性があれば、まずは産婦人科を受診しましょう。
早く確認したい場合は、検査薬を使うのも一つの方法です。
妊娠検査薬
妊娠検査薬は、自宅で手軽に妊娠の可能性を確認できるアイテムです。使用のタイミングは、生理開始予定日から1週間後が目安とされています。
妊娠すると、受精卵が着床して胎盤がつくられ、hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)が分泌されます。妊娠検査薬は尿中のhCGの有無を調べることで、妊娠の可能性を判定する仕組みです。
より正確な結果を得るためには、hCGの濃度が1日のうちで最も高くなる朝一番の尿を使うのがおすすめです。
病院を受診
妊娠検査薬は高い精度がありますが、陽性反応が出たからといって、必ずしも正常に妊娠しているとは限りません。
そのため、陽性反応が出たら産婦人科を受診しましょう。病院では、医師が超音波検査などを行い、妊娠の確定診断をします。
妊娠が確定するのは通常妊娠6週目以降で、多くの場合、この時期になると超音波検査で胎嚢(たいのう)と呼ばれる赤ちゃんを包む袋が確認できるようになります。
※「わたしの温度」は TOPPAN ホールディングス株式会社の登録商標です。