3DoFと6DoF

3DoFと6DoFの違いは動きの自由度にあります。3DoFは頭・首の回転に対応するのに対し、6DoFは頭・首の回転だけでなく体全体の移動(前後・左右・上下)にも対応し、仮想空間内を自由に動き回ることができます。そのため、6DoFは、現実の動きと仮想世界がより連動し、高い没入感を得られます。

DoFとは?

DoF(Degree of Freedom)とは、XR(VR/AR/MR)の分野において、仮想空間内での自由な動作の範囲を示す概念です。3DoFと6DoFがあり、数字が大きいほど動きの自由度が増し、体験の幅が広がります。

3DoFと6DoFの比較

3DoF

対応する動き

  • 頭・首の回転(前後・左右の傾き、回転)に対応

特徴

  • ユーザーの物理的移動に対応していないが、360度の映像鑑賞や静的コンテンツの視聴には適している
  • 広いスペースを必要とせず、複数人での同時利用がしやすい
  • 比較的安価にデバイスを購入できる

活用事例

  • 遊園地のアトラクション
  • 美術館や展示会など限られたスペースでの鑑賞
  • 企業研修

など

6DoF

対応する動き

  • 頭・首の回転に加え、身体の移動(前後・左右・上下)にも対応

特徴

  • ユーザーの物理的な移動が仮想空間に反映され、より現実に近い没入感を提供
  • ユーザーの移動が反映されるため、コンテンツによっては、一定の動作スペースが必要となる場合がある
  • インタラクティブなコンテンツや体験型トレーニングなど、動きの自由度の高いアプリケーションに適している
  • 高精度な体験が可能だが3DoF対応のものと比べデバイス価格は高め

活用事例

  • 家具の配置シミュレーション
  • モデルルームの見学体験
  • 体験型トレーニング
  • 空間移動が発生する体験

など

6DoF対応のデバイス

6DoF対応のデバイスの代表例として、2024年10月にコノキューデバイス社から発売された「MiRZA®(ミルザ)」が挙げられます。「MiRZA」は6DoFに対応しており、現実に近い動きをXR空間に反映できます。また、高輝度・高画質の映像表現により、臨場感あふれる体験を提供します。約125g(バッテリー込み)と軽量でケーブルレスの高性能なXRグラスです。メガネのようなかけ心地で、長時間の使用でも負担が少なく、没入感の高い体験が可能です。

視力補正用の度付きインサートレンズにも対応しているため、普段メガネをかけている方もクリアな視界を確保しつつ多彩な楽しみ方ができるでしょう。

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